長野県有機農業研究会の公式ブログです。

2016年12月22日木曜日

【2017 3月4日、5日開催】 日本有機農業研究会 長野県有機農業研究会 合同大会 『土と暮らしのオープンカレッジ』開催のお知らせ

2017年3月4日(土)~5日(日) 会場:佐久大学・佐久一萬里温泉ホテルゴールデンセンチュリー(長野県佐久市)にて日本有機農業研究会 長野県有機農業研究会 合同大会『土と暮らしのオープンカレッジ』が開催されます。講演会、映画上映、各分野のエキスパートが講師を務めるワークショップ等々、盛沢山の内容を予定しております。

詳細は、合同大会公式WEBにてご確認ください。

合同大会 『土と暮らしのオープンカレッジ』公式WEB

皆さまのご参加お待ちしております!

2016年12月21日水曜日

【2017 1月14日開催】 恒例、東信地区新年会のお知らせ

年明けに毎年恒例、東信地区新年会を開きます。

他地区の方も大歓迎です。

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日時  2017年1月14日 (土)  18時30分~

場所  ゆい自然農園 農楽小屋 (佐久市布施2477-150)

会費  お酒を飲む人 500円  飲まない人 無料


お問い合わせ  神津まで 
                  TEL 090-1866-5282
                  MAIL chiro.koudu@gmail.com
                  (お手数ですが@を小文字@に変換の上お送りください)


☆ 食べ物、料理など1品持ち寄りになります。
☆ マイコップ、箸、食器などの持ち込みにご協力下さい。
☆ こちらで飲み物を用意しますが、オススメの銘柄などありましたら是非お持ち寄り下さい。

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2016年12月12日月曜日

【報告】 「農家と醸造所のコラボ、醤油もろみと絹田農場見学会」を開催しました

12月10日土曜日、南信地区第4回学習会「農家と醸造所のコラボ、醤油もろみと絹田農場見学会」を開催しました。

 参加者は大人16名、こどもを入れて総勢21名。蔵のご主人いわく
「いやー困ったね、こんなに参加者が多いと杉樽を囲む古い床板が抜けるかも」

とのことで二班に分かれてのもろみ見学となりました。ぎしぎしときしむ床を恐る恐る歩きながら大きな杉樽の中を覗くと「熟成が進んだもろみです、なめてみましょう」とご主人。さっそくもろみを樽からくみ出しての試食会となりました。

「この杉樽はね、元はといえば酒樽なんですよ。その昔、飯田の酒蔵が時代の流れで店をたたんで喜久水さん一軒になったんです。ちょうど木樽からステンレスに代わるころでもあったので杉樽を譲り受けることができました」。
 
 杉樽のとなりの部屋にはFRPの樽もあって、こちらには絹田さんのまだ若いもろみが入っていました。試食すると「うーむ、旨いね」とおおむね好評。絹田さんのもろみはしばらくFRP樽で寝かせたあと杉樽に移してさらに熟成させるそうです。

 もろみの他、大豆の洗い、蒸し、真空冷却の三つをすべてこなす大型の機械、発酵室、巨大な絞り機などを見学。自分でお醤油作りを楽しむ人が多いこともあって活発な質問が飛び交いました。
 
 醤油蔵をあとにして一行は下條村の絹田農場を目指して移動。山道をぐんぐん登った農場からの景色は絶景でした。大豆畑に蒔いた小麦や中古で買った大豆の脱穀機を見学。みんなでお醤油プロジェクトについて意見を交換したあと夕暮れどきに解散しました。

◆見学させていただいた松岡屋醸造場さんのWEBサイト
          絹田農場 青見平のたまご屋さんWEBサイト

[みんなで仕込もうお醤油プロジェクト]
 各自、大豆と小麦を持ちより2018年3月に松岡屋さんでお醤油を仕込みます。総量は大豆660キロ、小麦600キロ。一人大豆33キロ、小麦30キロを用意すると20人で必要量が確保できる計算です。
 松岡屋さんの古色蒼然たる杉樽で熟成させる「みんなのお醤油」。プロがつくるのでどこでも販売可能です。統一ブランドをつくるのも良し、農場のオリジナルラベルを貼るのも良し。動き出したばかりなので多くの参加者を募集しています。みんなのアイデア次第でとても楽しいプロジェクトになる可能性あり。来年、春蒔きで小麦を作れる可能性もあるので大豆はあるけど小麦が…という人も挑戦してみてはいかがでしょうか。少量で参加したい人も相談してみて下さい。呼びかけ人の絹田さんもいろんな可能性を模索中です。


①松岡屋さんは長野県でわかっている範囲で二番目に古いお店だそうです。創業480年!?
②お醤油の品揃えは豊富。大豆は甘みのあるギンレイや大粒のツブホマレといった品種を使ったお醤油もある一方で、昔ながらのアミノ酸などの添加物が入った安い商品も用意。根強いファンがいるそうです。
③FRP樽。初期の発酵に使います。
④樽のもろみはエアーで撹拌。松岡屋さんではもろみの味を見極めながらじっくりゆっくり仕上げます。
⑤こうじ室。お醤油業界でも分業が進み、こうじから丁寧につくる蔵も減ったのだとか。
⑥大豆の洗い、蒸し、真空冷却をこの装置一台でこなす。醤油こうじの最大の敵は納豆菌なので、120度の蒸し大豆を真空装置で一気に40度まで冷却。納豆菌繁殖の適温から素早く抜け出す優れものの装置です。感心!
⑦絞り機。500キロといってもピンとこないけど、すごい圧力がかかります。
⑧「自家製醤油をつくるときにジャッキで圧力をかけてますが、もろみの袋が圧で破けることが…。どうしたら…」との質問にご主人いわく「もろみを袋に入れてすぐに絞るとどんな袋でも破けます。じっくり置いて自然落下させたあと圧をかけて下さい。うちの絞り袋は袋になっていないただの布切れです」。
⑨布を折り込んで出来上がり。絞りかすを取り出すのもこれなら簡単です。


⑩絹田農場の小麦/大豆の畑。見事です。珍しい赤大豆も見せてもらえました。
⑪ネットオークションで5万円くらいで落とした大豆脱穀機。エンジン不調で別のハーベスタのエンジンに自力で載せ替えたとか。創意工夫、手先も器用な絹田さんでした。

2016年12月10日土曜日

【2017 2月11日開催】 種苗交換会が開催されます

 新年の2月11日 土曜日に、本会種苗部会と山梨種苗ネットワーク共催の種苗交換会が開催されます。

 場所は、山梨県北杜市小淵沢の「生涯学習センターこぶちざわ」です。



 映画「遺伝子組み換えルーレット」の上映会のあと、種苗交換を行います。

 また、夕方から松本市の「つる新種苗」の訪問見学会も行います。

 固定種の種にまつわるお話を伺ったり、種に関する質問を受けていただいたりする予定です。

 たくさんの方の参加をお待ちしています。



 詳細はお知らせチラシ↓をご覧ください。



 また、農業や自家採種に興味を持っているお知り合いの方がいらっしゃいましたら、ぜひこのお知らせを差し上げてください。



 申し込み、問い合わせ

 種苗部会 渡辺 :  tobiuwo2003@yahoo.co.jp


 

 以上ですが、よろしくお願いします。

2016年12月5日月曜日

【12月22日 開催】 中信地区学習会(地区会もかねて)のお知らせ

中信地区学習会(地区会もかねて)のお知らせです。

1222日(木) 場所:安曇野市三郷小倉317-7 津村宅

/// 時間 ///

・AM10:00~12:00 鶏のさばき方講習 
(放血・湯漬け・脱羽・解体)
         
         ・12:00~昼ごはん(持参してください)精肉した鶏もいただきます。
         
         ・PM1:30~2:30 小型搾油機による食用油搾油(菜種)実演
         
         ・3:00 解散

・参加する方は、津村 08010503131 まで 連絡ください。

・解体してほしい鶏がいれば持参可。

・参加費 300


中信地区長 津村孝夫

2016年12月3日土曜日

【12月10日 開催】 南信第4回学習会「農家と醸造所のコラボ~醤油もろみと絹田農場見学会」のお誘い

 農家が少しずつ大豆と小麦を持ち寄って飯田市の醸造所でお醤油をつくる…。こんなプロジェクトを下條村の平飼い自然養鶏農家絹田さんが提案しています。480年の歴史を誇る松岡屋さんと「青見平のたまご屋さん」絹田農場の見学会を企画しました。自分の家で手作り醤油を楽しんでいる方も多いと思いますが、お醤油屋さんとのコラボで「売れるお醤油」ができるのもこれまた魅力かと思います。ジャムやケチャップといった加工品にお醤油を加えてみてはいかがでしょうか。

☆プロジェクト概要
 
2018年3月に大豆660キロ、小麦600キロを仕込む。
お醤油は2000リットル。1リットル500円で引き渡しを予定。
16~18ヵ月樽で発酵。

・日時   12月10日(土)午後1時集合

・集合場所 JA直売施設「りんごの里」
     中央道飯田インター下りてすぐ(地図参照) 
     駐車場が家電店エディオンと同じ敷地なので車を置いてリンゴの里前に集合。



・スケジュール
1.飯田市の松岡屋醸造場見学
 2016年3月に仕込んだお醤油の状態の確認。仕込み方法などの説明や質疑応答など。
 その後下條村へ移動。30~40分ほど。

2.絹田農場見学
 大豆と小麦の輪作体系の見学と、国産飼料100%平飼い自然養鶏の見学。

・会費   無料

・連絡  参加の方は前日までに浜田へ。
      
      電話 0266-79-5361
      umahama@hotmail.com

2016年11月23日水曜日

【11月26日、27日 開催】日帰りOK、飛び入り参加大歓迎。いよいよ今週末、南信忘年会@高遠のお誘いです!

忘年会のお知らせです。

スライドで暮らしぶりを紹介する「ペチャクチャでいーら」の発表者が続々と決まりました! 
そして今年は「みんなで真綿をつくる会」の吉原大輝さんがスペシャルゲストで登場です。昨年冬号の会報で4ページに渡って紹介された「おかいこ大好き」、あの吉原さんです。
 

ペチャクチャのみ、日帰り参加も大歓迎(連絡不要)。ぜひ遊びに来てください。



・時間  スライドショーは26日土曜日夜8時ころから
・場所  高遠青少年自然の家 宿泊棟 「穂高」

※宿泊、食事希望の方はハマダまでご一報ください。0266-79-5361


・会費  500円(宿泊、お食事をされるかたは別途費用がかかります。↑お問い合わせください↑)
・夕食  午後6時から7時まで
 
◎発表者
 
・吉原大輝さん「おかいこのいる暮らし」
 おかいこを飼い、庭先で真綿をつくり、自家用の布を織る。一昔前の風景を取り戻そうと奮闘する吉原さんの暮らしぶりを紹介していただきます。

・ハマダさん「自分でとれる!軽トラ車検」
 車検はじつは自分で簡単に格安でとれます。総額わずか3万円台。そんなユーザー車検のノウハウをメカの知識ほとんど皆無のハマダが大公開(こらこら!)。

・大内さん「ぼくの有機農業」
 直接支払の部会の世話人、北信の大内さんが農場や畑の除草機などを紹介。工夫がいっぱいありそうで、とても楽しみです。
 
・渡邉さん「…お楽しみ」 
 ペチャクチャ常連の渡邉さん登場です。「農作業でリヤカー導入」に始まり、毎度クスッと笑わせてくれる渡邉さん。今宵はいかに。
 
・ハマダさん「僕でもできた、エゴマ搾り!」
 今年初めて7アールほどエゴマをつくりました。夏に伸びすぎて倒伏寸前。ひたすら叩いて脱穀して、なんとか搾油所に…。果たして念願の油はできるのか。

2016年11月8日火曜日

【報告】運営委員会が行われました

事務局の小城です!

11月5日、安曇野で今年最後の運営委員会がありました。

忙しい中、長野4地区から役員の方々に集まっていただき、来年3月に控える日本有機農業研究会との合同大会や新しい会報のことなどさまざまな話をすることができました。中でも盛り上がったのが、合同大会で呼びかける長有研の会員さんのワークショップは誰に何を頼むと面白いか!個性が強すぎる長有研の会員さんの熱血ワークショップ、来年3月の大会で見られますよー!!!
詳細はこちらのブログでも順次報告していきます。乞うご期待です!



2016年10月22日土曜日

【11月26日、27日 開催】南信地区 忘年会のお知らせ

恒例の南信地区忘年会のお知らせです。

一人約6分のスライド発表会も計画中。
他地区の方、会員以外の方も大歓迎です。高遠で会いましょう(地区会兼)


発表予告

誰でもできる。軽トラユーザー車検最新版!
  2年前の忘年会で私、ハマダがユーザー車検のノウハウを公開以降、南信の会員で車検合格者が続出中! 重量税など含め3万円ちょいで車検が取れます!

エゴマ油奮闘記
  「油を自給したい」の一念でハマダが7アールの畑でエゴマ栽培に挑戦しました。途中2メートル近くに徒長して倒伏寸前。果たして油絞りまでたどり着くのか? 



・場所  高遠青少年自然の家(伊那市)
・日時  1126(土曜日)~27(日曜日)
・夕食  17:0018:00
・会費  500(学生以下無料)  
      宿泊1000円、夕食650円、朝食400(くらい)


申込み 1118(金曜日)までに浜田へお願いします。
    0266-79-5361(ファックス兼)
    umahama@hotmail.com


その他 マイカップ、箸、取り皿ご持参ください。
おつまみ持ち込み大歓迎。

2016年8月16日火曜日

【報告!】 南信第一回学習会 信大院生大澤崇季さん、田んぼの生き物を語る

去る3月12日(土曜日)に「お花見をしないお花見会」のゲストに信大院生の大澤崇季さんを迎え、南信第一回学習会を行いました。
 講師  信大農学研究科森林科学専攻 修士2年大澤崇季さん
 テーマ 田んぼの生き物、とくにゲンゴロウの生態と保全を考える。
 場所  高遠青少年の家 ログハウス宿泊棟
 参加者 26名
 
 大澤さんは昨年末発行の会報「No.91 2015年冬号」で「水田に生息する水生昆虫群集の現状と価値について」と題して佐久市でのフィールド調査の成果を発表。記憶にある方も多いのではと思います。

 今回の学習会はその大澤さん本人をゲストに迎え、スライドを見ながら田んぼの生き物について学ぼうという主旨で企画しました。
 「この春大学院を卒業して某農薬メーカーに就職が決まりました。ベテランの研究者ではないので、皆さん、僕のことは大澤くんと呼んで下さい!」
 というあいさつから入ったスライドショーでしたが、里山が好き、田んぼが好き、なかでもゲンゴロウが大好きという大澤さんの熱気が伝わる発表でした(内容は会報のレポートと重なるので割愛。慣行田と有機田の生き物調査の比較、ゲンゴロウの生態など)。
 そのあとの交流会でお酒を飲みながら僕、ハマダが大澤さんに質問してみました。
 「長野県ってタガメが絶滅してるよね。なんとか復活できないかな」
 すると大澤さんいわく
 「うーん、どうですかねえ。全国的にみるとタガメがフツーにいるところもあるんです。長野はそもそも生息個体が多かったわけではないので、僕個人としては復活させる意義をあまり感じないのですが…」
 うむむ、冷静です。ま、それにしても水面下の生き物をじっくり観察する時間をなかなか持てない僕なので「生き物って楽しいですよ、みなさんゲンゴロウにもっと愛を!」と語りかける大澤さんの発表はとても刺激的でした。


写真


①稲刈り後に雨がふって田んぼにたまった水にトンボが産卵するのが見れた。


②大澤さんのレポートによると、機械除草で貝類が減少することもあるらしい。有機農法も様々で、一概に生物の多様性にプラスとは限らない。


③最近の赤トンボの減少は苗箱の農薬(殺虫剤など)が大きな原因だと言われている。数年前に僕がとなりの慣行田とヤゴ発生の比較調査をしたときも、極端な結果の差(慣行田でのヤゴの発生ゼロ)に驚いた。

2016年8月8日月曜日

【8/31開催】 遺伝子組み換え作物の問題についての学習会を開催します

中信発 

2016年8月31日(水) 学習会のお誘いです


日時 831日  pm13:30~(開場 13:00~) 16:00終了予定
場所 安曇野市三郷農村環境改善センター2F会議室
内容 DVD「遺伝子組み換えルーレット」の上映と
トーク「日本の遺伝子組み換えの表示はどうなっているの?」
参加費 300
申し込み不要ですが 何かあれば08010503131 津村まで


会員の知人の松野さんが、この問題に関心を持ち、独自に収集してきた情報を、より多くの方々と共有し、共に考えていきたいという熱い想いからスタートした企画です。
一般の会社員や主婦層にはちょっと重い内容かなーと言っておられましたが、私(津村)、先日見ました。
分かりやすい内容で、とても良い内容だと思いました。

有機農研の歴史の中でも、この問題は大きく取り上げられてきていますから、様々な形で知っておられる方も多いかと思いますが、改めて、何が問題なのかを整理する良い機会ではないかと思います。

2016年8月4日木曜日

【報告】 南信 春の稲作学習会@自然農法センター

去る3月7日(月)に松本市波田の自然農法センターで行った南信発「春の稲作学習会」の報告です(南信 浜田淳)
 
 日時   3月7日(月)  10時~14時近く
 講師   自然農法センター稲作担当 三木孝昭さん
 テーマ  田植えの前に育苗を中心に稲作の要点を学ぶ
 参加者  26名

 当日は南信のみならず全県から26名が参加、稲の育苗を中心
に学びました。お昼はお弁当を食べながら講師と意見交換。ところが講師の三木さんが質問攻めにあって弁当を食べる暇がなく、お箸はテーブルに置かれたままに…。参加者からは「先生が稲の話をしているのに目の前のお米が食べられない、気の毒じゃあないか!」との声も上がりました。反省です。
 自然農法センターは長年に渡り有機稲作の研究を行っていてそのノウハウの蓄積はとても深いものがあり、短時間の勉強会でしたが多くの収穫がありました。以下、僕、ハマダが参考になった点をまとめてみました。


①浸種 催芽
 「水温10度以下の浸種は不可、発芽不揃いの一因に。浸種は12度だと6日でOK。短期間ですみやかに」。
 僕、ハマダはいろんな本を読み漁ったあげく「浸種は低温長期間」の方針でやっていたのでちょっと戸惑いました。種もみを生存ぎりぎりの低温にさらすと強い稲が育つ、といった意見も本では見られるのですが、この春実際に12度、6日でやってみると何の苦労もなく発芽が揃いました。


②コナギ対策
  「収穫後の耕運で稲藁を早く分解させるのが最大のコナギ対策」
 農法センターでは田んぼの雑草対策も研究していて稲の分解度合いとコナギの関係はかなり解明が進んでいるようです。特にコナギは本来は光りがないとほとんど発芽しないのに、未分解の稲藁が多いと光りがなくても(暗条件でも)発芽するという実験結果が出たそうです。なのでコナギを抑える最良の手段は秋起こしと春起こしをきちっとやる。さらには早期に水を入れて田植えまでに地温を上げて稲の分解を促すことだそうです。


③遅植え
 「あたたかい地温で稲をすみやかに成長させるためにも遅植えがおすすめ。田植え後の稲の成長が速ければ雑草との競争にも有利」
 今まで僕は寒冷地(標高千メートル)でもあり、4月の25日頃に植えていました。けれどもお話を聞くと寒冷地だからこそ田植え直前まで稲藁をできるだけ分解させたい、という側面もあるようで、今年は6月1日から3日に植えてみました。今のところ稲の生育は順調です。

 他にもたくさんのヒントがあったので今後に生かしていきたいと思います。





育苗用土として田んぼの土をトタンにのせて焼土を作りました。育苗のスタートはこの無肥料焼土のみ。1.5葉から自然農法センターのやり方で魚ソリュブル(濃縮液)を数回に分けて追肥しました。

焼土は毎年作っていますが、作り終えたあと全身燻されるのが欠点。ほとんど燻製状態です。


無肥料育苗土にくん炭を半分ほど混ぜるのが農法センター流。育苗箱が軽く扱いやすくなります。灰はくん炭をネットに入れて洗い流すかふるいにかけます。アルカリ分が強いため。今年知人が自作したくん炭をもらってふるうと、大量の灰が出てびっくりしました。くん炭にも善し悪しがあるので要注意。



今年の苗箱の伏せ込みは、苗代に氷が張っていました!
「厳しく苗を育てるという発想は捨てて、寒冷地なので過保護過ぎるかなという感じで育てましょう」、と講師の三木さん。長野県の育苗は、苗に優しく過保護に!です。

2016年7月28日木曜日

【報告】 南信地区、第三回学習会

南信の第三回学習会として7月23日(土)に開催した辰野の「有機農園カミーノ」見学会の報告です(浜田淳)



地元辰野のファミリーマートで
山口さんのエゴマうどんやドレッシングが並ぶ。
エゴマを使ってケチャップや味噌、多彩なドレッシングなどを商品化して、地元ファミリーマートの農作物直売コーナーなどで販売する山口さんを辰野に訪ねました。当日はお天気に恵まれ、諏訪や下條村から7名が参加。収穫して乾燥中の小麦、ユメカオリの様子や8アールほど作つけたエゴマの畑を見て回りました。
農園主、山口哲志さん

 エゴマの品種は中生の田村種で、すでに大きいので70センチほどに成長。雑草はズボラな僕から見ると限りなくゼロに近くびっくりしました。すでにロータリー幅55センチの管理機で3回除草(畝間90センチ)、株間も三角ホーで除草と鉄壁の守備力を誇る山口さん(見習わなくては)。もう少ししたら管理機で土寄せ。そして腰の高さくらいで刈り払いで摘芯することで倒伏に強くなり多収も見込めるそうです。

 小麦もびっくり。ユメカオリを春まきしたところ、初期成長がゆっくりでやきもきしていたのに立派に収穫。「見学会の後に脱穀しようかな」とのことでした。
秋まきの小麦を春にまいてみた

 カボチャはメキシコ産などの輸入品しか出回らない厳冬期の出荷を狙ってクリ将軍という品種を作付。もう一つの恋するマロンは見学会の後に行ったファミリーマートの直売コーナーに並んでいました。
諏訪、下條村から7名が参加

 畑の見学の後は村の集会所で山口さんのおいしいスイカをいただきながら、ドレッシングなどの加工品のお話を伺いました。加工はすべて小池農作物加工所。「世の中にゴマだれドレッシングがあるんだったら、エゴマだれドレッシングがあってもいいよね」という感じで小池さんと相談しながらオリジナル商品を作り上げていくそうです。年間の加工費は百万円くらいになるそうです!
 「辰野のパークホテルでジビエの焼肉を始めたのでエゴマを使った焼肉のタレも開発したい」と山口さん。ちなみに「農園名カミーノは上伊那から来ているんですか?」と聞いたところ、「よく言われるんだけどそうじゃなくて、一度歩いてみたい憧れの道、スペインの聖なる古道エルカミーノから付けたんです」とのことでした。スペインは大好きな国なのだそうです(僕もいつかバルセロナの応援に行きたい)。

 山口さんは月-金はお勤め。農作業は土日と平日のわずかな時間のみ。時間の使い方が抜群に上手だと感じました。エゴマを使った加工品の展開、ふるさと納税など地元密着型の販売など、限られた時間を使って楽しくてしかも効率よく事業を展開する山口さん…。とても参考になりました
昔は茅葺きの尼寺だった小さなかわいらしい建物を村の集会所として再利用。
スイカを食べながら加工品談義に花が咲いた。

太陽光パネル設置で地域で電力を自給。
パネルの下で玉ねぎを干したり、トラクターを置いたりと、スペースを有効活用
エゴマがすくすく成長。雑草がない!



2016年7月16日土曜日

【7/23開催】エゴマで商品開発!  南信辰野の「有機農園カミーノ」見学会

南信発

2016年7月23日(土)、畑の見学会のお誘いです。


会員の山口哲志さんが辰野で営む「有機農園カミーノ」は、エゴマ入りのドレッシング、ケチャップ、味噌、うどんなど、魅力的な商品を展開中。ファミリーマート内の生産者直売所で販売しているほか、ふるさと納税のセット商品にも採用されています。





エゴマ畑を中心に見学したあと、村の小さな集会所「大日堂」に移り、お茶を飲みながらエゴマの栽培技術や商品開発についてお話をうかがいます。会員以外の方もお誘いのうえ、ぜひ御参加ください。 

日時  09:40 畑で受け付け開始
    10:00 畑の見学会、大日でお茶とお話。
    12:00 解散


集合場所 上伊那郡辰野町伊那富7675
          塩尻、辰野方面から国道153号線を南下。
                伊北インターの手前、羽場の信号を右折、300メールほど行った右手に畑があります。

                花豆と雨よけトマトあり。貼付の地図参照。
             
             

事前連絡 おおよその人数を知りたいので、21日(木)までに浜田まで連絡お願いします。
               当日の飛び入り参加、ドタキャンもOK、お気軽に!
      
       umahama@hotmail.com
       0266-79-5361(電話、ファックス)


当日連絡 山口さん携帯 090-4940-5623

参加費  200円(こども無料、集会所費用ほか)

雨天   決行 

2016年5月10日火曜日

【5/14開催】 北信地区 地区会(お花見会)開催します

北信地区 地区会

 ~奥信濃、遅めの春にチェーンソー~

お花見会   山仕事おはなし会・実用チェーンソー・山仕事・まき割り体験会 も兼ねて


県内で春の訪れが一番のんびりな北信地区。
お仕事が忙しくなる前、北信地区で最後の宴会しませんか!?

山仕事 持って動ける道具も少ない中での実践的なチェーンソー目立ての仕方
「ゲージあてがってたら時間かかってしょうがない!!」そんなときの対処方法
「木を切ったら家がつぶれたよ」そんな現場も見られます
失敗談から学ぶ、木の「倒し方・ロープの掛け方」
伐採用の木も用意していただきました。実際に木を切ってみましょう。
薪も割ってみましょう 薪割り機の便利っぷりも実演で体感できます。

遊休農地解消のための雑木伐採に困っている方も、ここで知識と経験をつけて、自分で伐採してみよう!!


・日時  514() 13:00~ 山仕事おはなし会・木切り、薪割り体験会
               16:00~ お花見懇親会(バーベキュー予定)

・場所  389-2411 飯山市豊田220-2 旧小境スキー場レストハウス

(人が住んでいないためナビに出ないと思われます )
(飯山市豊田229のお宅を目指してきてください)
        会場から7分の所に天然温泉(500)もあります。
野沢温泉だって15分で行けちゃう!!こちらは無料で入れるよ

・参加費 500円 + 1品もしくはお酒・飲み物の持寄をお願いいたします

・持ち物 寝袋(寝るのに必要なもの) 、チェーンソー(持っている人はぜひ)

・お申込 用意の関係がありますので、北信地区長・勝山までお申込ください
 
メール   utatanenyanko@hotmail.com 
        (迷惑メール防止の為恐れ入りますが、@を小文字に置き換えてお送りください)
     

講師・会場提供 北信会員 山浦氏
共催        直接支払制度支援部会


追記 ゲルの企画も進行中。決まり次第MLにてお知らせいたします!!

2016年3月6日日曜日

長野県有機農業研究会の36回大会 ご参加ありがとうございました!

長野県有機農業研究会の36回大会、無事終わりました

終わってみれば、全県下から、また、群馬、埼玉、神奈川と、
県外からもご参加いただき、また人数も予定を上回る参加で、盛況の内に閉幕まで至ることができました。 実行委員会として、これほど嬉しいことはございません!!
個性的な会員の、その相互の面白みを引き出す、良い会になった と、感想をいただき、成功の実感をいたしました。
行政関係者様にもご尽力いただき、また副知事の中島さまには、飛び入りでのシンポジスト依頼にも快く応じていただきました。
環境保全や持続可能な社会・農業の推進力の一つとなったのではないかと思います。
本日まで支えてくださったみなさま、期待し、声をかけてくださったみなさま、
また、当日参加していただいた皆さま、
本当にありがとうございました!!!

長野県有機農業研究会
第36回大会実行委員会


・・・
追記 忘れ物がございました

・色鉛筆(マスキングテープで巻いてあるもの)
・黒(濃いグレー)のニット帽
・男性用靴下(黒)

しばらく大会実行委員で保存しておきますが、
一定期間の終了後、処分させていただきます。
よろしくお願いいたします

忘れ物連絡先
大会実行委員長 勝山卓栄
電話090の4464の6679
メール utatanenyankoあっとhotmail.com
・「あっと」を「@」に変換してください


追記2
ブログ内表記の共催団体に抜けがございました
お詫びして追加させていただきます

追加共催団体 
当会、 直接支払制度支援部会

2016年1月15日金曜日

第36回長野県有機農業研究会大会のお知らせ

大会概要・お申し込み案内
第36回長野県有機農業研究会大会
「語ろう私の農業!!」
~まだこの世にないものを探して 玉石混交 わ~っちゃわちゃの会~

農や暮らしの最先端は、畑や暮らしの実践者。
そんな実践者たちが車座を組み、深め合うさまを、
生で、間近で見ることのできる、またとない機会です!!
もしかしたらこのシンポジウムの議論はセカイの10年先を進んでいるかもしれません。
先端の先の最先端 ぜひ、見に来てみませんか?
日時   平成28(2016)年02月20日(土)13:00~ ・21日(日)~12:00
会場     須坂温泉 古城荘(長野県須坂市大字日滝(大谷町)5414)
シンポジウムのみ:1000円(小学生は無料)    
懇親会出席    :6000円(シンポジウム含)         
           (3歳以上  2000円)      
           (小学生まで3000円)     
宿泊全日程    :9000円               
           (3歳以上  3500円) 
           (小学生まで5000円)       
                       

申し込み: 懇親会と宿泊を希望される方は
下記申し込みフォーム・e-mail・FAXでお申込ください。
 (〆切:2月5日)
大会事務局 勝山卓栄
 382-0016 須坂市大字日滝 1121-10 
 FAX: 026(248)3925
 mail:utatanenyankoアットhotmail.com
「アット」を「@」に直して下さい。 
※タオル・バスタオル・歯ブラシ、浴衣等のアメニティはつきません。ご持参ください
※宿泊は、男女別の相部屋になります。

 会場アクセス須坂温泉 古城荘(須坂市大字日滝(大谷町)5414)

TEL 026-245-1460

お車 : 須坂長野東IC及び、小布施スマートICより、車で25分
駐車場 施設直下「サマーランド駐車場」をご利用ください(365台)

公共交通機関:JR長野駅・北長野駅から、長野電鉄線へ乗り換え。

長野電鉄須坂駅より車で10分(バス、タクシーをご利用ください)
長電バス 須坂駅乗車・山田温泉線 須坂温泉入り口停留所 にて下車
直行バス 当日須坂駅12:00発の直行バスを一便出します   

直行バスご利用の方は大会申し込み時に登録してください。
先着順となります。人数制限有

時間固定の乗切御免にて出発いたします。
乗り遅れの際は公共交通機関をご利用ください
共催須坂市新規就農者の会「きじまるクラブ」
須坂市環境保全型農業の会
信州中野有機の会
阿南活動組織
南信高森町
高森町環境保全型農業協議会