2016年7月28日木曜日

【報告】 南信地区、第三回学習会

南信の第三回学習会として7月23日(土)に開催した辰野の「有機農園カミーノ」見学会の報告です(浜田淳)



地元辰野のファミリーマートで
山口さんのエゴマうどんやドレッシングが並ぶ。
エゴマを使ってケチャップや味噌、多彩なドレッシングなどを商品化して、地元ファミリーマートの農作物直売コーナーなどで販売する山口さんを辰野に訪ねました。当日はお天気に恵まれ、諏訪や下條村から7名が参加。収穫して乾燥中の小麦、ユメカオリの様子や8アールほど作つけたエゴマの畑を見て回りました。
農園主、山口哲志さん

 エゴマの品種は中生の田村種で、すでに大きいので70センチほどに成長。雑草はズボラな僕から見ると限りなくゼロに近くびっくりしました。すでにロータリー幅55センチの管理機で3回除草(畝間90センチ)、株間も三角ホーで除草と鉄壁の守備力を誇る山口さん(見習わなくては)。もう少ししたら管理機で土寄せ。そして腰の高さくらいで刈り払いで摘芯することで倒伏に強くなり多収も見込めるそうです。

 小麦もびっくり。ユメカオリを春まきしたところ、初期成長がゆっくりでやきもきしていたのに立派に収穫。「見学会の後に脱穀しようかな」とのことでした。
秋まきの小麦を春にまいてみた

 カボチャはメキシコ産などの輸入品しか出回らない厳冬期の出荷を狙ってクリ将軍という品種を作付。もう一つの恋するマロンは見学会の後に行ったファミリーマートの直売コーナーに並んでいました。
諏訪、下條村から7名が参加

 畑の見学の後は村の集会所で山口さんのおいしいスイカをいただきながら、ドレッシングなどの加工品のお話を伺いました。加工はすべて小池農作物加工所。「世の中にゴマだれドレッシングがあるんだったら、エゴマだれドレッシングがあってもいいよね」という感じで小池さんと相談しながらオリジナル商品を作り上げていくそうです。年間の加工費は百万円くらいになるそうです!
 「辰野のパークホテルでジビエの焼肉を始めたのでエゴマを使った焼肉のタレも開発したい」と山口さん。ちなみに「農園名カミーノは上伊那から来ているんですか?」と聞いたところ、「よく言われるんだけどそうじゃなくて、一度歩いてみたい憧れの道、スペインの聖なる古道エルカミーノから付けたんです」とのことでした。スペインは大好きな国なのだそうです(僕もいつかバルセロナの応援に行きたい)。

 山口さんは月-金はお勤め。農作業は土日と平日のわずかな時間のみ。時間の使い方が抜群に上手だと感じました。エゴマを使った加工品の展開、ふるさと納税など地元密着型の販売など、限られた時間を使って楽しくてしかも効率よく事業を展開する山口さん…。とても参考になりました
昔は茅葺きの尼寺だった小さなかわいらしい建物を村の集会所として再利用。
スイカを食べながら加工品談義に花が咲いた。

太陽光パネル設置で地域で電力を自給。
パネルの下で玉ねぎを干したり、トラクターを置いたりと、スペースを有効活用
エゴマがすくすく成長。雑草がない!



0 件のコメント:

コメントを投稿