2022年4月19日火曜日

【2022年5月11日 開催】北信地区 地区会&学習会

 北信地区より、地区会&学習会を以下のように企画してみましたので、お知らせをさせていただきます。(ほかの地区の方で興味ある方の参加もお待ちしております!)

今年2月の42回大会は、縄文小屋づくりを茅葺修行中の佐々田さんを中心にライブ配信しました。また、資源国のロシアによるウクライナの進行によってますます石油やガスの値上がりも予想されます。石油の高騰を端にして、食料や様々な物が値上がりし、食料危機が本当に起こるのではないかという危惧も見聞するようになってきました。そんな中、今回佐々田さんの師匠でもある、鬼無里在住の94歳の清水さんにお話をお聞きする機会を得ることができました。石油に頼らない暮らしや工夫を清水師匠から、また、ゲル(移動式住居)に詳しい戸隠の諏訪さんやみな様との交流を通して考えていけたらと思います。清水師匠がかつて使っていた、手動の木製もみすり機(するす)の体験も企画しています。


【日時】 2022年5月11日(水)

9:30 鬼無里ふるさと資料館 集合

9:40~11:45 清水さんの茅葺や麻のお話し

11:45~12:15 移動

12:30~15:00 するす実演・諏訪さんのゲル紹介・交流会

15:00 解散予定


【集合場所】 鬼無里ふるさと資料館 長野市鬼無里1659 (長野市内から車で約40分かかります。)

【交流会場】 戸隠ゆったり庵 (諏訪さん宅) 戸隠豊岡

【参加費】 500円(ふるさと資料館入館料込み)

【持ち物】 おにぎり(各自の主食)、可能な方は手前味噌を少量(昼食時に諏訪さんに持ち寄り味噌で汁物を用意して頂きます。) 一品持ち寄りも大歓迎。

【参加申し込み】 準備の都合上、参加希望者は事前に予約をお願いいたします。(5月6日期限) 参加者名、人数、当日の連絡先を下記までご連絡ください。

※会場の駐車スペースは限りがありますので、参加希望の方はできるだけ乗り合わせてお越しください。

※コロナ対策として、当日体調の悪い方は、ご連絡の上、参加は控えてください。参加予定者は、

検温とマスクの着用をお願いいたします。

連絡先等詳細は、メーリングリストをご参照ください。


2022年1月3日月曜日

第42回大会のお知らせ

第42回大会のお知らせ

今回の大会は会員で力を合わせ茅葺に挑む姿をオンライン(zoom)で生配信する形で開催します。

■日時:2022年2月27日(日)13:00 ~15:00

■会場 オンライン(Zoom参加無料)


■サテライト会場

●南信地区

場所:宮田村 村人テラス 長野県上伊那郡宮田村3247番地

申し込み先 南信地区長 矢野

タイムスケジュール:

ご都合の良いところで参加してください。※感染対策のためマスク持参でお願いします。

10:00~12:00 哲学カフェ

喫茶付き 500円

カフェスタイルのラフな哲学対談

12:00~13:00 ランチ

地元猟師のジビエカレー+コーヒーor甘酒 500円

子ども食堂などで使う 余った野菜や食材がある方は、少し持ってきていただければありがたいです。

13:00~15:00 オンライン大会視聴

15:00~16:00 交流会


●東信地区 現在未定 お問い合わせください       酒井

●中信地区 現在未定 お問い合わせください       津村

●北信地区 サテライト会場の予定無し


■テーマ

茅葺き職人の仕事から農ある暮らしがみえてくる。

 〜”ライブ茅葺き” 縄文小屋づくりを配信〜


■主旨

茅葺き作業を行えば鎌や鋏など刃物を研ぐ技術、縄の結び方や小屋組など大工の技術も身に付きますので、百姓のうちの十姓は自分のものになります。茅葺き屋根の葺き替えで出るものは、全て土に還ることから茅葺きを農的な暮らしと組み合わせればパーマカルチャーが成立します。

「温故知新」茅葺き屋根を葺く技には、先人の知恵がぎっしりと詰まっています。今回の大会では、そうした茅葺き作業の現場を生配信して実感していただくと共に、これから農的な暮らしを始めてみたいと考えている人たちとの交流を深めたいと思います。


■内容

 昨年の大会の「農ある暮らし」の発表者の一人でもあり、茅葺職人修行中の築北村の佐々田さんのもとに有志が集まって、茅葺で縄文小屋つくりを骨組みを建てるところから生配信します。オンラインでの参加者からの質問にも佐々田さんに答えてもらいながら、縄の結び方や基本的な茅葺のイロハを佐々田さんに話してもらいつつ、2時間内で縄文小屋の完成をめざします。


⚫佐々田さんに「茅葺きに興味を持ったきっかけと「茅葺きの魅力を聞いてみました。

きっかけは4年前に参加した茅葺きの小屋をつくるワークショップでした。単純に面白そうだなぁと直感し参加を決めました。ワークショップの一年後、縁あって茅葺き屋根の解体の手伝いをさせてもらうことになりました。その茅葺き屋根はほぼ土に還っていて、屋根から木が生えていたり、土の中にはカブト虫の幼虫がいたりしました。ススキも生えていて、屋根自らが屋根材を自給してて驚きました。笑 最初の現場はそんな感じでセンス・オブ・ワンダー全開だったのです。

その後、茅刈や茅葺き屋根の修理の手伝いもさせていただき、自然な感じで茅葺きの世界に入って行きました。

茅葺きと出逢う前から、農的な暮らしをしながらDIYをするという生き方(百姓のような生き方)を思い描いていたのですが、親方から茅葺きを続けて行けば、「百姓のうちの十姓は身に付くよ、と言われました。鎌や鋏など刃物を研ぐ技術、縄の結び、小屋組についても理解が深まるので大工の技術も上がります。解体現場で出た土に還った茅は保湿効果があり、空気も入るので畑の土が良くなります。このように、茅葺きそのものが農的な暮らしやDIYととても相性が良いのです。というか茅葺きそのものの中に農的な暮らしやDIYに必要な技術が詰まっているように思います。

二十代の後半でパーマカルチャーという思想体系に出会いました。それ以来、家と庭で環境に負荷をかけず、持続可能な暮らしを実現したいと思うようになりました。少しずつ取り入れられるものは取り入れて暮らしています。2年間茅葺きに関わって気づいたことは茅葺きそのものがパーマカルチャーの一部なんだなぁと言うことです。どういうことかと言うと、パーマカルチャーの考え方に1つのものに2つ以上の機能を持たせるというものがあります。茅葺きに使われるススキは屋根材としてはもちろん、朽ちれば堆肥になりますし、屋根材として使う前には雪囲いにも使われていたそうです。

茅葺き屋根を葺く過程では、先人の知恵が詰まっているなぁと感じます。小屋組で使われる結び、例えば男結びは緩まないようにテンションをかけたまま縛ることができ、使う縄の量も最小なため、縄を無駄にすることがありません。昔は全て手綯いの縄。それをできる限り無駄にしないとても合理的な結びで感心します。直交する部材を固定する箱結びも、縄の摩擦と、割を入れることで横の部材の自重でズレることがなくなります。他にも茅葺きの修理の方法や足場の吊り方など、先人の知恵を至る所にみてとれます。温故知新なのです。

■参加申し込み方法

オンラインでの参加を希望する方は申し込みが必要です。申し込みあった方にはオンライン参加するためのアカウントをお知らせします。定員になり次第、締め切らせていただきますので、早めに申し込みをお願いします。

申し込みフォームhttps://forms.gle/M3gBrnkg6ACXJDGp7