場所: 見学:ひなたでにこにこ農園(長野市大岡地区 祢津会長のところ)
懇親会:農樂里ファーム(会員の遠藤さんのところ 見学した農園のそば)
参加者: 見学会28名+子供3名 懇親会19名+子供3名
内容: 元田んぼで自然農的な畑を見学した。
排水や酸素取り込みのために畑や畝のまわりに溝をめぐらせてある。そうして立てた畝を壊さずに維持して作付けを続けている。
手作業中心なのが祢津さんの性に合っているとはいえ粘土質で広くて大変なのでいろいろと工夫している。
l 冬前に畝横の溝を掘り、土を畝中央に載せる。これが冬に凍結してほぐれて春からは扱いやすい土になる。
l 畝中央の1列だけに植え付けて、両側を草刈り機で刈るのが管理しやすい。
l 掘った溝にもみがらを詰めると通路として使いやすい。
l 溝掘りはギザ付き根切りスコップがよいが、ギザ部分が壊れやすい。
l ニンジンやタマネギは草に負けやすい。作付け前に透明マルチで太陽熱処理するといいのは分かっているが、ポリ資材を使うよりどっさり草マルチする方が気分がいい。
l 電柵のすぐ近くの低いところにもう一本電線を通すと、シカよけ効果が大きい。
懇親会:大会についての意見を聞いたところ、講演を聞くというのでなく、直接話し合える場がいいとの意見多し。分科会のようなイメージで、適任の先輩が各会場にいるといい。そのテーマの候補として、移住1年生同士の話し合いの場、赤裸々な収支状況が上がった。
薪割り(翌朝):宿泊代は要らないから薪を割ってくれ、と遠藤さんに言われて朝飯前の薪割り。たまの地区会で人手のかかることを手助けする(してもらう)のは、カネにしばられたくない有機農研のあり方として面白いんじゃないかと思う。余裕のある人だけでいいから(今回3人だけだった)。
感想: 参加者の質問に対して祢津会長が答えるようすを見て、体験に裏付けられて自然農的な考えが腑に落ちているんだなあ、と感じた。
私は畝立てに何回かチャレンジして平畝に戻ってしまっているのだが、冬前の溝掘りでがんばって畝立てしてみたいと思った。(三井 明高)